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日本語学校 ニュースレター 6月号(2015年度のまとめ)

1: クラスⅠ 就学前  担当 大関
2: クラスⅡ 小学部低学年  担当 梅畑
3: クラスⅢ 小学部中学年 担当 山田
4: クラスⅣ 小学部高学年 担当 大田
5: クラスⅤ SAT/AP準備 担当 坂本

こどもの家土曜日本語学校の補習授業は、ハロウィーン,感謝祭,クリスマス,正月,節分,ひな祭り,子供の日,日本文化の学習(2013年度は華道, 2015年度は茶道)や発表会などの共通行事を縦糸に、幼児~児童~生徒の言語レベルをひきあげる教材を横糸として展開されます。
 目標は、アメリカで育つ子らの継承日本語力の保持と涵養で、将来、こどもの家の親子に『勉強を続けてきてよかった。』と言っていただけることです。現地エレメンタリー卒業後のアクティビティーは当地で育つ子に不可欠ですので、12歳をめどに小3までの440漢字と日本語の読み書きの基礎を提供します。日本の小学6年生までの漢字1006字の半数以下ですが、小4(200字)と小5(185字)と小6(181字)で消化不良を起こして日本語嫌いにするよりも成果が望めます。この440漢字というのはThe AP Japanese Language and Culture Examの必須漢字410を見据えたもので、こどもの家オリジナル教材もあります。詳細は http://m-jasakura.jimdo.com/ をご覧ください。
★『毎年、お菓子屋敷をしているけど??』とおっしゃる保護者の方は、下記の(★印)学年ごとの学習目標を読み比べて、次年度の参考にしてください。


クラスⅠ 就学前  担当 大関

日本語を初めて習うレベル
日本語と英語は語順が異なるので、日本語の語りかけに最後まで耳を傾けることができるというのは大切な学習目標であり、日本語の一斉授業を続けるのに不可欠な力です)
・筆圧の発達に応じた筆記用具で自分の名前を丁寧に書くことができる,カードを使った読み取りゲームに参加して濁音を含む日本語に親しむことができる。
・日本語を聞いて行動できる。(安全管理上不可欠)         
・ひらがなとカタカナの学習
★お客様として値段を尋ねることができる。

クラスⅡ 小学部低学年  担当 梅畑

小学校低学年レベル
各行事での実体験を日本語学習と結び付ける。園庭を散策して「います/あります」を探したり「いつ/だれが/どこで/何をした」を文の中に入れる。時計をよんでみたり、場面を想定しての文作り。文作りの中で今までに習った漢字の使用。
・クラス1で学習した平仮名と片仮名の清音を身につけることができる。 
・クラス3につながる日本語学習の姿勢を身につけることができる。  
・大根の観察などをとおして成長の喜びや命の大切さに気づく。
・観察日記で日付,曜日,色,大きさ(cm),葉の形,枚数,果物や野菜の名前が分かる。
・「゜」や「゛」のつく仮名文字,小さく書く仮名文字を読んで書くことができる,小1の80漢字を正しい筆順とトメ・ハネ・ハライで書くことができる。
★“お菓子屋敷”の案内ポスター,来場のお礼のポスター作りを通して、「◎個でいくら」,売り買いの会話ができる。いつ,どこで,何をする,などの情報を考えて知らせることができる。お客さんへのお礼を日本語で書くことができる。

クラスⅢ 小学部中学年 担当 山田

小学校中学年レベル
http://happylife4everyone.jimdo.com/日本語学校/
・言葉のまとまり「文節わかち書き」まで続けて、大きな声ではっきり読むことができる(thやRの発音がまじらない)・小1の80と小2の160漢字を含む15文字程度の短い文を聞いて、マスメのあるノートに書くことができる。(将来、日本語をタイプ入力して漢字変換できるようになるための基礎)
・体験したことを順序良く(絵のない)日記に書くことができる。
★お菓子の依頼状やお礼状を制作して行事に参加することができる。

クラスⅣ 小学部高学年 担当 大田

小学校高学年レベル
・連文節または句読点書きの文を読んで意味を把握できる。
・漢字の部首に着目して漢字の意味を推しはかることができる。
・小1の80と小2の160と小3の200漢字を含む20文字程度の文を聞いて、マスメのあるノートに書くことができる。(日本語の聴音聴写の力とタイプ入力の完成)
★ポスターや依頼状,お礼状など目的に応じたものを書くことができる。縦割り班のリーダーとして下の学年をまとめ『お菓子屋敷』を実施できる。

クラスⅤ SAT/AP準備 担当 坂本

 http://jasakura.com/k2015/
(高学年クラスの日本語力がついていれば、アメリカの様々なジャパニーズテストに対応できるはずで、あとは生徒本人の自覚と努力次第ですが)現地校のアクティビティーもこなした上でさらに学習を続けたい生徒が一定数を超える場合はJapanese Language and Cultureの授業を提供。